呪い

ぼーっと車窓を眺めながら、あー、着くまでに日記書けるかなーなんて思い、知能指数ガンガンに下げながらぽちぽちしたためたのだった。稀に見るクソ文章で笑えなかった。Yahooニュースのコメント欄でもなんぼかマシやぞ。AV女優のツイッターアカウントにまとわりついてる中年男性の文章力よりはなんぼかマシだと思いたいけど。

先日の出玉勝負、ギャンブルの神に1人愛していただきました。1万1834発。相方もラストに全回転引き、優勝。最下位から賞金もらい、ウハハと勝ち逃げ。ラムちゃんの新台で17連。ラスト1時間、エヴァで少し色が付いた。ここ2年ほど玉を換金した記憶がなかったのに、この場で豪運。寿司とソフトクリーム食って寝ました。たまにはいいもんだ。勝てば官軍さ。

呪いの存在を信じるか。僕は信じるよ。だからやすやすと人に恨みなんか抱かないし、抱いて欲しくない。とはいえ、人は誰でも何某か誰かしらの呪いを受けて生きているのだと思う。人間の業を一つずつ紐解けばね、決して浅くなどないよ。たとえば浮気したされただとか、労働環境の軋轢だとか、まったくもって清廉潔白で恨みのうの字でさえ擦りもしない人間でも、どこかで誰かの呪いを受けている。そんなもんだよ。憎しみは愛ゆえだもんね。ただなんとなく嫌いで、ちょっと関わりづらくて、嫌な思い出があったからというだけでそいつを呪い殺そうだなんて思うまい。元々そいつに好かれたかったとか、好きだったとか、愛ゆえなんだよ。裏切られた。信じていた。人を嫌いになる前にはさ、一定の「仲良くなりたい」だとか「好かれたい」って期待があるもんじゃないか。

一回ヤったくらいで、とかさ、言うじゃん。本気にしないわけがないだろう。これは男女問わずだ。僕にも経験があるからな。

大人になったからと言って成長などそうそうするものではない。成長の期待値も才能の一つである。きっかけをモノに出来るかどうかも、一心に努力出来るのかもセンスがいる。「ドントシンクフィール」って言葉あるだろう?俺アレ嫌いなんだ。感覚でモノにするには大いにポテンシャルが必要なのだ。アレは才人の戯言だ。それのない我ら凡人はひたすら考え抜いて、血ヘド吐く努力をして、やりたくないこともやらないと、とてもじゃないが自分をでっかくすることなど出来ない。歳ばっかり食って、序盤でレベル上げも必要な道具・スキルも手に入れてこなかった人生半ばの中年を、立派な「大人」などと呼べるはずがない。哀れな勇者である。

そしてとっくに気付いていると思うが、歳を取れば取るほど、自分を変えたり成長させたりってのは比例して難しくなっていく。すぐダメにはなるがね。脳みそは硬くなっていくらしいからね。シワも刻みにくくなるんだろう。身体も動かなくなるし。心当たりだらけです。しかし人生だけはやり直しの保証がない。輪廻転生を証明できる仙人でも知っていたら教えてほしい。とはいえ、結局死ぬまでこの身体と心と一緒なんだよ。そんな相棒たちを愛してやらんでどうするのだ。マジにならんでどうするのだ。

これらに気付いたのは大学生の頃でした。手遅れかと思ったけど、案外そうでもなかった。おかげでなんとか生きれてる。しょうもないけどわりかし楽しく過ごせている。俺はね、あの時の俺を一回呪い殺してるんだ。死にたくなるほどの自己嫌悪を浴びせて、ねじ曲がった性根を叩き潰して、生まれ変わったんだ。うん、気がする。だけどね。死んでもええわと思うくらい自分を否定してみるのもね、手段の一つだと思うよ。心も身体も意外と丈夫にできてるもんですわい。

感じるな考えろ。頭ひねって思いつく限りのやれることをやれ。身を委ねるな。自分を変えられるのも高められるのも自分だけなのだから。

って、また何度目か自分に言い聞かして寝るのだった。