夜明け前

綺麗事は好きな場合もあれば嫌いな時もある。まあ都合の良い性格である。しかし綺麗事だけでやってはいけないのはおおよその人が承知の上で、俺は綺麗事を大事にしていきたいと思っている。

しかしそれを通すには、時として非情な決断といくらかのタフさが要る。ほざくのはタダである。清濁の見極めすらも放棄し、流れに任せて右ならえってのはもっと簡単で楽である。

前の記事で武器云々の話をしたが、噛み付く牙はまだ生えていると思っている。俺はもう拳でカタをつける歳ではない。言葉と己の行動でしか、戦うことが出来ないのだ。しみったれてると思うかい。その通りだ。こちとら必死なのだ。帰る家も救いもなくなって、現実ってものが恐ろしくも、カタチとして見えるようになった。牙はまだ生えている。ただ飲み込むだけではなく、噛み砕いて食べやすくする必要がある。泣き寝入りしねえぞってことだ。戦いは続く。

戦いは続いている。