諦めよ。妥協せよ。

今日とて、こつこつと社会と戦う皆さま、こんばんは。虚しくなりませんか?

最低気温が1桁のここ、お山の里は今日も川がせせらぎ、六甲おろしに颯爽が如く、寒風が皮膚に刺さっては吹き抜けていきます。文句を言ってはいけません。天候の不足を思ったところで、我々に出来るのは贄を捧げての雨乞い、若しくはてるてる坊主の首をこさえて吊るすという呪術的なおまじないくらいなのだから。一体全体どうしようもないのだ。諦めよ。意志の強さを見せるにしても、起こってくる事象に変化・対応をこさえていくくらいの度量の大きさを見せてもらいたいものです。ははは、寒すぎんぞ神よ。殺すぞ。

久しぶりにですね、本を買いました。梅田の紀伊国屋で待ち合わせがてらブラブラと。これが面白かったら、その勢いで本棚のデッドストックたちにも手が伸びるかなーと思って。浅はか。ほんで買ったのは文庫サイズのじゃりン子チエ。東の三丁目の夕陽、西のじゃりン子チエ、昭和下町の人情・風情あふれる名作でございます。漫画やんけ。本棚から池井戸潤のすすり泣きが聞こえるようだ。

大学の頃「大阪学」なる講義を取っていたのを思い出した。出席しているだけで単位がもらえるという教室の後ろ側の席が賑わう講義だった。もらえなかったけど。なぜ?僕ちんわかんない。察せよ。しかし今思い返すとじゃりン子チエの舞台であろう西成、天王寺あたりのホルモン屋が居並ぶ下町、さっくり言えば部落にあたる界隈や、北大阪の淀川区神崎川周辺のダークトライアングルなどのタブーには一切講義で触れた覚えがない。90分×15回、22時間半もの時間を使ってでもだ。 僕の生まれ故郷の南河内も同じく紹介されることはなかった。まあそれはわざわざ触れるところがなか…ゲフンゲフン…

教育的観点から、扱いづらいデリケートゾーンに関わってくるのでそりゃ触れないにこしたことはない。が、臭いものにフタ体質の旧大阪行政に寄せていくあたりは教授の一つのギミックなのだろうか。「どんな講義が聞きたい?」ってなアンケートをわざわざ配布していたものだから、前述のテーマを提案させていただいたのだが、見事にフタをされてしまったようだ。サボってて聞いてなかっただけかもしれんけど。ゼミでやれってことですかな。

明け方6時、有明の月です。たばこがうまいね。